
場所:広島市佐伯区石内東4-1-1
交通:バスはJR西広島駅から日中15分おき。広島バスセンター、八丁堀東急ハンズ前、広域公園前駅などからもバス便あり。
見学:10時~20時。外観のみ。
ワープする路面電車公式サイト
広島市郊外のアウトレットモールの保存車です。1階「ライフデザインフロア」のいちばん南側の催事スペースにあります。
広島電鉄で使用されていた70形の76号車です。元は西ドイツのデュワグ社で1959年に製造され、ドルムント市で運行されていたGT8形車両です。
1977年(昭和52年)に広島電鉄の電車開業65周年の記念として海外より車両を輸入することが企画されました。
欧州の路面電車には珍しく両運転台型であることなどを理由にこの車両の導入が決定し、1981年(昭和56年)9月に2編成が宇品港に陸揚げされました。
70形76号、77号と命名され、当初は宮島線で営業運転されました。しかし宮島線での高速走行時に揺れが大きいことが問題となり、ほどなくイベント列車専用となりました。
ラッシュ輸送のため、一時期広島駅~宇品間で運行されたこともありましたが、それ以外は営業運転に使われる機会は少なく、77号は2006年(平成18年)に、この76号も2008年(平成20年)に廃車となりました。

車内に入ることはできませんが、窓越しに覗くことはできます。
現役末期には貸切専用とするために車内が改装され、テーブルやカーテン、ビールサーバなどが設けられました。

引退後は広電本社前のスーパー「マダムジョイ千田店」に移設され、2012年(平成24年)秋から翌年にかけてレストランとして営業しました。
レストランの閉店後もしばらくそのまま展示されていましたが、2018年(平成30年)に現地へ再移設されました。
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