保存車めぐりの記録

ようこそいらっしゃいました。 保存・放置鉄道車両巡りがメインのブログです。

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場所:千葉県香取市佐原ロ1893-1※佐原口(ぐち)ではなく佐原ロ(ろ)です。
交通:佐原駅から約2km
見学:現地で聞いてみてください

香取市の釣堀に設置されている車両です。
場所は佐原の市街地から北西へ1km少々の地点で、すぐ北側に利根川の土手があります。 

この車両は貨物線の鹿島臨港線で一時期実施されていた旅客営業に使用するため、国鉄から購入されました。
国鉄時代の車号はキハ10-11です。

鹿島臨港線の旅客輸送は、神栖市から成田空港までを結ぶ航空燃料用パイプラインが完成するまでの代替として鉄道貨物輸送が実施されたことに対する地元への見返りとして運行されたものでした。

運転経路は、国鉄の鹿島神宮駅を起点に、北鹿島駅(現鹿島サッカースタジアム駅)で運転停車してスイッチバックし、神栖駅を経由して鹿島港南駅(知手駅の1km手前に設けられていた)までを結んでいました。 (鹿島港南駅は閉そく区間の中間にあるため、車両は知手駅まで運転)

旅客鉄道が存在しなかった神栖市への路線ではありましたが、列車本数が少なく、駅が市街地から離れていたこともあり、営業成績は非常に悪かったようです。

そのため、パイプライン完成後ほどなく旅客営業は終了し、この車両も廃車となりました。
鹿島臨港線で旅客営業が実施されたのは、昭和53年から58年までの5年たらずでした。

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車体は塗り直されているようで、野ざらしの割にきれいですが、帯が曲がってたり前面に回ってなかったりします。

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車内はお座敷席に。以前は釣堀だけでなく食堂もやってらしたようで、車内はその当時に宴会場として使っていたようです。

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キハの奥にはワフも。

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ワフの車内。なんとお風呂になっています。 

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店主のおじさんに「風呂入りたいんですけど」と言ったら「今日はやってないよ」と言われました。土日だけなんですね。 残念…
しかし入浴料無料と言いながらタオル代500円とは、これいかに…

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この日は冬の平日のためか釣り糸を垂れる人もおらず、開店休業状態。長く商売やってらっしゃる様子ですが、経営者夫婦がかなり高齢なこともあって、ちょっとこの先が心配な物件です。
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