保存車めぐりの記録

ようこそいらっしゃいました。 保存・放置鉄道車両巡りがメインのブログです。

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場所:岡山県玉野市奥玉1-18-5
交通:玉野市営シーバス「すこやかセンター」または両備バス「奥玉」下車
見学:車内見学はイベント開催時のみ。外観に関しては「すこやかセンター」の営業時間(9時~22時)であれば見学できると思われます。

玉野市玉地区の公共施設に保存されている車両です。
この車両は宇野駅から玉野市玉地区を結んでいた「玉野市電」で使用されていた電車です。

1951年(昭和26年)に玉野市電の前身「備南電気鉄道」の開業用として3両が導入された100形のうちの1両です。
元々備南電鉄自社で発注した車両ではなく、未開業に終わった山形県の蔵王高速電鉄の注文流れを引き取ったものです。そのため備南電鉄の路線規模としてはオーバースペックといえる当時の最新設備を備えます(車体長15m、モーターは94kwが4つ、超多段の自動加速制御器、など)。

1964年(昭和39年)に合理化のためディーゼル車に置き換えられ、3両揃って高松琴平電鉄へ譲渡されました。琴電では1,435mmへの改軌、貫通扉取り付け(元の顔立ちは非貫通の2枚窓でした)や制御方式の手動進段化といった改造が行われました。
この103号(琴電760号)は3両の中で最後まで残り、2006年(平成18年)まで使用されました。

廃車後、玉野市の有志の手で里帰りが実現し、二度、瀬戸内海を渡ることとなりました。

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■玉野市電(備南電気鉄道)宇野駅~玉遊園地前駅4.7km※1955年(昭和30年)までは宇野駅~玉駅3.7km
宇野~水島間の路線を計画した備南電気鉄道が第一期線として開業した路線で、戦中に建設された宇野と玉の三井造船所とを結ぶ専用線(未成)を転用しています。開業から廃止まで旅客のみの取扱で、貨物輸送が実施されたことはありません。

経営難により会社が解散したため、1956年より玉野市へ移管されました。市への移管後に渋川海水浴場への延伸が計画され、この一部として玉~玉遊園地前間(1.0km)が新たに開業しました。しかしさらに路線が延びることはなく、電車での運転を取りやめ気動車とするなど合理化に努めたものの経営が上向くことはなく、1972年(昭和47年)に全線が廃止となりました。

1949年(昭和24年):宇野~水島間工事認可
1953年(昭和28年):宇野~玉間開業
1955年(昭和30年):0.2km延伸し、玉駅(新駅)開業。従来の玉駅は三井造船所前に改称
1956年(昭和31年):玉野市電気鉄道に移管
1960年(昭和35年):宇野駅移設により国鉄ホームへ乗り入れ
1964年(昭和39年):ディーゼル化
1972年(昭和47年):全線廃止

※参考資料:RM LIBRARY102/玉野市電気鉄道、玉野市電保存会ホームページ
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