保存車めぐりの記録

ようこそいらっしゃいました。 保存・放置鉄道車両巡りがメインのブログです。

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8月に「青春18きっぷ」を利用して、上野から青森まで日本海側を経由して1日で乗り通してみました。今回はその時の旅行記です。
※「青春18きっぷ」の詳細

◆青森への道のり
上野から普通列車だけで青森まで行こうとすると、従来東北本線をひたすら北上するのが一般的でした。
しかし、東北新幹線の延伸によって東北本線の盛岡以北が第3セクター鉄道に転換されたため、盛岡~八戸間は18きっぷが利用できなくなりました。
※八戸~青森間は特例として18きっぷ利用可能。ただし野辺地以外では途中下車不可。
※「北海道&東日本パス」は盛岡〜青森間の3セク会社線全線が利用可能。

そのため、一部新幹線を利用する、第3セクター鉄道を利用する、あるいは遠回りしてJRだけを使うなど、いくつかのルートが考えれるようになりました。

上野からの始発電車でスタートして当日中に青森へ行く場合、おおむね5つのルートが考えられるようです。
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上野発 青森着 所要時間 乗車時間 追加金額
1 日本海側経由(今回のルート) 5:13 22:50 約17時間半 約15時間 0円
2 東北線、仙山線、奥羽線経由 5:10 22:50 約17時間半 約14時間 0円
3 東北線経由(盛岡~八戸間新幹線) 5:10 18:56 約13時間半 約11時間 3,500円
4 東北線、いわて銀河線、青い森線経由 5:10 21:07 約16時間 約12時間 3,040円
5 東北線、いわて銀河線、花輪線経由 5:10 22:50 約17時間半 約13時間半 650円
※このほか、上野5:10発の常磐線始発から乗り継ぎ(原発事故による不通区間は代行バス利用)、仙台からは③、④、⑤どれかと同じルートをたどる方法もあります。(③以外は東北線経由より青森着が遅くなります)

5ルートを比較するとこんな感じです。

どれも一長一短と言う感じですが、③の一部新幹線を利用する方法がわりと良いでしょうか。特急券と乗車券が18きっぷとは別に必要ですが、19時前に青森に着くので体力的に楽ですし、青函フェリーや新青森から新幹線を使えばその日のうちに北海道へ渡ることもできます(もちろん18きっぷは使えません)

しかしながら、今回は全ルート18きっぷ利用にこだわりたかったのと、景色の良い日本海側に魅力を感じたので、①のルートで行ってみることにしました。

◆行程
①上野5:13→高崎6:55
②高崎7:12→水上8:17
③水上8:24→長岡10:21
④長岡10:27→新潟11:27(快速)
⑤新潟11:43→村上12:57
⑥村上13:31→酒田15:56
⑦酒田16:30→秋田18:19
⑧秋田19:00→大館20:46
⑨大館21:20→青森22:50

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朝5時。上野駅に来ました。まだ夜明け前で人もまばらです。

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▲1本目、上野5:13発高崎線高崎行
この電車は上野発の高崎線の初電で、6番線からの発車です。10両編成でした。

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荒川を越えるころにはだいぶ夜が明けてきました。しかしこの日はすっきりしない空模様で、今にも雨が降ってきそうでした。

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10両の短い編成のせいか、そこそこの乗車率で、大宮からは立客もいました。

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6:55、高崎着。

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▲2本目、高崎7:12発上越線水上行
少し前まで東京駅や上野駅にも来ていた中距離電車211系の4両です。

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車内はロングシート。高崎を発車する時点では座席がすべて埋まる程度の乗車率でしたが、途中駅から高校生の乗車が多く、かなり混雑しました。

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渋川を過ぎると緑が多くなってきました。渋川、沼田、後関には高校があるようで、多の学生が降りていきました。

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後関でようやく車内が空いたので、高崎で買っておいた「朝がゆ弁当」で朝食です。軽い塩味で朝食にはぴったりです。 

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8:17水上着。駅前に出てみると温泉街の入口らしく土産物屋が並んでいます。朝早いのに1軒だけ開いている店がありました。

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新潟県側には壁のような谷川連峰が見えます。ここからは山越えの区間です。

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▲3本目、水上8:24発上越線長岡行。
新潟地区の新型車両(E129系)の4両編成です。

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車内はボックスシートとロングシートの組み合わせ。水上から県境越えの区間は1日数本しか運転されないので、18きっぷ利用者で混んでいるかと思っていましたが、幸い座席が半分埋まる程度で余裕がありました。

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水上を出ると谷がどんどん狭くなり、川の流れも急になります。利根川と別れて支流の湯檜曽川に沿うと、ほどなく県境の「清水トンネル」に入ります。

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土合駅。群馬県側最後の駅で、谷川岳登山の玄関口となる駅です。この下り線ホームは地下70mのトンネル内にあって、500段近い階段を使わないとたどり着けないないことから、「日本一のモグラ駅」として知られています。

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長いトンネルを抜けて新潟県湯沢町に入りました。のどかな山里に不釣り合いなリゾートマンションがスキーブーム時代の賑わいを偲ばせます。

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線路とは川の対岸にある小出の街。小出、越後堀之内、越後川口といった駅からは遊びに行く風の若い人が多く乗って来ました。

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小千谷は錦鯉の産地として有名だそうで、車窓から養鯉池がいくつか見え、駅前には巨大な鯉のオブジェがありました。

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10:21、長岡着。

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長岡は新潟県中越地方の中心都市。ビルが立ち並ぶ都会らしい駅前です。

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▲4本目、長岡10:27発信越線快速新潟行。
国鉄時代から全国で使用されてきた中距離電車115系です。さきほどのE129系への置き換えが進められており、新潟地区から撤退する日は近いと思われます。

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この電車は長岡始発ではなく県西部の新井が始発です。3両と短いうえ速い電車なので人気があるのか、そこそこの混雑です。

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見附、三条、東三条…と主な駅だけに停まりながら越後平野を快調に飛ばします。まだまだ暑いですが、稲が黄色くなっているのを見るともう秋口だなと感じますね。あとひと月もすれば収穫の時期でしょうか。

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11:27、新潟着。新潟県に入ってから少しずつ天気が回復して、もうすっかり晴天になりました。

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ちょっと時間があるので、改札を出て立ちそばの「やなぎ庵」で昼ごはんにします。

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そばではなく「カレーラーメン」にしてみました。あっさりめの普通のラーメンですが、ダシが効いていてなかなかおいしかったです。

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▲5本目、新潟11:43発白新・羽越線村上行。
ふたたびピカピカの新車E129系。4両編成でした。昼の下りのせいか空いており、座席が3割埋まる程度でした。

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大形を出ると広い阿賀野川を渡り、

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新発田からは羽越線に入り、ほぼ直線の線路が続きます。北海道のような区間です。

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12:57、村上着。村上は新潟県最北の市で、瀬波温泉への玄関口です。

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少し時間があったので、肴町というところまで来てみました。古い商家が多くて風情がありますね。

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駅のコンビニで「鮭の酒びたし」を買っておきました。塩引き鮭を寒風にさらして乾燥したもので、村上の名産だそうです。これは今夜のおつまみにします。

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▲6本目、村上13:31発酒田行。
今回の旅で唯一のディーゼルカー、国鉄時代から使われているキハ48形の2両です。
羽越線は全線が電化されていますが、村上のすぐ先で直流→交流への電源切替がある関係で、村上から先の普通列車はディーゼルカーで運転されています。

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旅行者には嬉しいボックス席です。終点まで客の数はあまり変わらず、ボックスに1人ずつくらいと空いていました。

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村上を出ると長く続いた越後平野が途切れて日本海沿いを走ります。冲に見えるのは粟島。

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桑川を過ぎると景勝地「笹川流れ」沿いを行きます。トンネルが多い区間ですが、車窓からも奇妙な形の岩や切り立った断崖を見ることができました。

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2度目の昼食に、新潟で買っておいた「えび千両ちらし」をいただきます。

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内容はこのようになっています。おぼろ昆布が敷かれたご飯の上に蒸しエビ、うなぎ、こはだ、いかの4種の魚介、さらに厚焼きの卵焼きが載せられています。どの食材も駅弁とは思えないふっくらとした食感で味も上々でした。1,300円の値段以上の価値があると思います。

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山形県に入り、鶴岡に到着。庄内地方南部の中心ですが、停車時間はわずかなので素通りです。

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15:56、酒田に到着。

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時間があるので駅前へ。駅舎は国鉄時代からと思われる角型低層ビルのような建物です。昔は幹線の駅でよく見たタイプですが、最近ではだいぶ少なくなりました。

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駅前すぐにあったスナック街。夜には地元の男たちの社交場となるのでしょうね。

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中心街に来てみると、古い建物が一切無い一帯がありました。なんでもこのあたりは昭和51年の火災ですべて焼失し、その後復興されたのだそうです。半端に古く同質な建物が並ぶ街並みは、なんとなく共産圏にいるような気分になります。

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▲7本目、酒田16:30発秋田行。
車両は東北地方のローカル列車で多く使われている通勤用電車701系。2両編成で車掌が乗務しないワンマン列車です。

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車内は座席が埋まる程度の混雑。学校や遊び帰りらしい若い人がほとんどです。彼等のほとんどは免許を取ったら電車など利用しなくなるのでしょうか。

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酒田を出ると鳥海山を正面に見ながら進み、内陸の遊佐を過ぎると左へカーブして庄内平野北端の吹浦へ。

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吹浦からはふたたび海と山が迫り、秋田県との県境へ。

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山形県側最後の女鹿駅。県境近くの山中にある、いわゆる「秘境駅」で、普通列車も過半数が通過します。降りる人も乗る人もゼロでした。

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岩城みなと付近での日暮れ。電車に乗りっぱなしの1日でした。

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18:19、秋田着。秋田から直近の接続は18:31発の快速大館行ですが、1本後に乗っても結局大館から乗る青森行は同じになります。そのため、夕飯を調達するために途中下車しました。

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駅から7分ほど歩いて「たいあん弁当南通店」に来ました。たいあん弁当は秋田駅周辺に数店のみ展開する弁当屋チェーンで、地元ではとても知られた存在だそうです。人気だという「唐揚げ山菜弁当」を買っておきました。

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▲8本目、秋田19:00発奥羽線大館行
車両はさきほどと同じ701系です。

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最初は立客もかなりいましたが、八郎潟や東能代で大半が降り、ガラ空きとなりました。そろそろ弁当を空けます。

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たいあん弁当のウリは、なんといってもこの唐揚げのデカさにあります。写真ではわかりにくいかもしれませんが、唐揚げのせいでフタが閉まりきっていません。唐揚げ自体の味は薄めなので、付けてくれたソースをかけて頂きました。
味の濃い山菜と薄めの唐揚げが意外と合っていて、個人的には好みの味でした。ただ食いきれなかったので、残りを翌日の朝食に回しましたが…。

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20:46、大館着。

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駅前に佇む「ハチ公」像、ハチ公って大館の出身なんですね。渋谷駅以外にハチ公像があるのは知りませんでした。

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大館の市街地は長木川の対岸で、駅からは2kmほど離れているそうです。そのためか駅前は焼肉屋が一軒開いているほかは真っ暗闇でした。

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青森行の改札が始まりました。今日大館から発車する最後の列車です。

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▲ラストの9本目、大館21:20発青森行
また同じ701系ですが、今度は3両編成で車掌が乗務しています。

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遅い時間なので1両に数人が乗る程度の客数ですが、弘前からはいくらか乗車がありました。
大館を出てからは峠に向かって次第に登り、3kmを超す矢立トンネルで県境を超す区間ですが、真っ暗なのでどこを走っているのか全くわかりません。

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22:50、定刻に青森に着きました。

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しんと静まり返った駅前。遅くまで明るい東京とは違い、地方都市の夜は早いです。

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軽く飲みたかったので宿に荷物を置いてから街に出てみましたが、どの店もすでに店じまいしていました。仕方なくコンビニで缶ビールを買い込み、ひとり宿で到着祝いとなりました。

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帰りは青函フェリーで函館へ、さらにバニラエアで成田へと考えていたのですが、帰京日が土曜日だったせいかバニラの運賃が高めで、結局不本意ながら新幹線を利用しました。東京までの運賃+特急料金は18きっぷ1回分の約7倍です。
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コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. フィリップ
    • 2017年09月27日 21:58
    • 私は北海道からの帰りにこのルートを使いました。
      北海道・東日本切符なら東北本線を青森まで使えるのですが、家に帰るには札幌から(普通,快速,急行で)3日かかるため、新潟を寄り道先に選んで記事の逆ルートを取りました。

      残念ながら、私は5日間の疲れでダウンしており、沿線のことを知らないまま青森から自宅へ着いたのですが、その概況をしれて楽しかったです。
    • 2. さと
    • 2017年09月28日 19:09
    • フィリップ様、コメントありがとうございます。
      東北線経由は最短ながら景色や車両など単調な印象があるので、旅気分を味わうならば日本海側回りが候補に上がってきますね。
      今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。
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