保存車めぐりの記録

ようこそいらっしゃいました。 保存・放置鉄道車両巡りがメインのブログです。

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朝のジョージアの首都トビリシの玄関口のトビリシ駅です。
今日はジョージアの北東部スワネティ地方へ向かいます。本当は乗合いバスで行く方が乗り換えなしで早いらしいのですが、トビリシから約250kmのズグディディという街までは鉄道があるようなので、利用してみようと思います。


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列車に乗る前に駅を外から見てみます。側線にはおびただしい数の廃車が留置されています。

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客車の墓場です。

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架線検測車らしき客車がいました。2両目の屋根にもなにやら配管があります。3両セットで巡回するのでしょうか。

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ホームへ向かいます。ちょうど近郊電車が到着したところでした。

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無骨で古そうな電車です。

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目的の8:00発ズグディディ行が入って来ました。
きっとソ連時代以来の老朽機関車と客車の編成が重々しく入線してくるのだろうと期待していましたが、ご覧のように清潔な新型電車。2013年に導入された中国製だそうです。これはがっかり…。

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車内は清潔ですが、座席は回転はせず、全席が車両中央に向いている集団見合い型です。シートと窓の位置が合っていないのもいただけません。

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新しい車両なのに肘掛が壊れかけています。大丈夫でしょうか。
車両は4両編成で、席が指定されていた1両目は満席なのに他の3両は空車状態。1両目の端から席を埋めていくようです。
どうせ空いてるしと思って他の車両で座っていると、車掌から「指定の席へ」と注意されました。


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やむなく戻ると、席は3人掛けの真ん中で、さらに運悪く肥えたおっさんが両隣りに来たために非常に狭苦しい思いをしました。肘掛まで占領されるし…。

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ジョージアは山岳国。山深い峠や川沿いの峡谷を走る区間が多く、車窓は楽しめますが、日本人としては少々デジャブでもあります。

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13時頃、ズグディディに到着。スワネティ地方への入口の街です。
日本で調べた情報では「ズグディディへは夕方着」ということだったので、ここで1泊のつもりでしたが、ずいぶん早く着きました。電車になって速達化されたのでしょうか。

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目的地はここから約100km北東のメスティアという村。駅前をウロウロしてると行先を掲出した車が。運転席にいた兄さんに話しかけると、「客が集まったら出発するけど、60ラリ(3,000円くらい)払えばすぐ出るよ」とのこと。
それぐらいならいいかと思い、言われた通り60ラリを手渡します。

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走り出すとしばらくは平坦な道でしたが、やがて山道に入り、カーブだらけの道をどこまでも進みます。

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道中、兄さんに誘われて峠の茶屋的なところでビールを一杯。日本でドライブ中にビール飲んだらヤバいですが、この国では少しぐらい大丈夫なのでしょうか。

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「ハチャプリ」と呼ばれるパン。中に炒めた挽肉が入っています。後ろに見える「トゥケマリ」という香辛料入りの柘榴ソースを少し付けると、程良い酸味が効いてとてもうまいです。
ここは兄さんが奢ってくれました。ごちそうさまです。

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走り出してから約4時間でようやくメスティアに着きました。目星を付けておいたゲストハウスの前で下してもらい、投宿。

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スワネティ地方には塔を持つ家が多く存在し、メスティアの街中にもあります。
この地方にはかつて、家族の一員が危害を受けた場合その相手か相手の家族に同等の復讐をする「血讐」という習慣があり、対立する一族からの攻撃があった時に立て籠もるため、家ごとにこの「復讐の塔」を築いたといいます。

多くの塔が建つ独特の景観は観光客を引き付けるようで、メスティアは交通不便な山中の小さな街ながらホテルやゲストハウスが多くあり、ツーリストインフォメーションやおしゃれなレストランまでありました。

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翌朝、少し高い場所から街を眺めてみます。
雨が降ったと思ったらほどなく晴れ間が見え始めました。目まぐるしく変わる山の天気です。
後ろの雪山の先はロシアで、ロシア領北コーカサスのチェチェンやイングーシあたりにも同じような「復讐の塔」が見られるといいます。

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メスティアからさらに奥へ、「ウシュグリ」という村へ向かいます。
メスティアから先は未舗装の悪路。すれ違う車は四駆ばかりで、乗ったタクシーもデリカでした。

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牛を轢かないようにゆっくり進みます。

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50kmを2時間かけて、ようやくウシュグリ村に着きました。塔のある家が多く残されている場所です。
標高は2,410mで、「ヨーロッパ最高地の村」とも言われます。半袖一枚で過ごせるズグディディとは大違いで、コートが必要な寒さでした。

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集落を見下ろす高台に登ります。
雲の切れ間から時折覗く帯状の晴れ間が集落を照らしてから山へと移動し、その後背では雪を戴く山脈が早く動く雲に見え隠れします。穏やかに変化していく陰影に見惚れ、同じ場所に何時間でも立っていたいと思いました。
ズグディディから150km、メスティアからでも50kmもの隔絶されたこの土地へ来るのは容易ではありませんでしたが、ここまで来た甲斐がありました。

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街中にはスーパーはおろか商店も無さそうです。そのためか街の中心で「市」が開かれていました。このような土地での生活していくのは容易ではないでしょう。

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伊丹米?

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