保存車めぐりの記録

ようこそいらっしゃいました。 保存・放置鉄道車両巡りがメインのブログです。

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場所:埼玉県横瀬町横瀬3996
行き方:横瀬駅下車後駅裏へ
見学:毎年秋の公開イベントにて

西武鉄道の横瀬車両基地は西武秩父線の開業後ほどなく開設された施設で、武甲山から産出される石灰石を輸送するための機関車と貨車の検修が行われていました。

貨物列車廃止後は電車の留置と廃車の解体が行われる程度となっていますが、検修庫はそのまま残され、中に保存車がしまいこまれています。

普段これらの車両を目にすることはできませんが、毎年秋に行われる公開イベント「西武トレインフェスティバル in 横瀬」では車両を屋外に展示しています。今年2016年は11月5日土曜でした。

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E43です。 
 
青梅線の前身青梅鉄道が大正15年から製造した機関車で、英国イングリッシュ・エレクトリック社で製造された、いわゆる「デッカー」形です。青梅鉄道の国有化で国鉄籍に編入、戦後西武に払い下げられ、主に池袋線で運用されました。

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E71です。

大正11年に鉄道省が2両のみ輸入した機関車で、米国ウェスティング・ハウス社(車体・電気部分)とボードウィン社(機器類)で製造されました。形式はED10とされ、主に東海道線で運用されました。昭和35年に1両のみ西武に転入しました。貨物列車牽引に使用されましたが、E851の登場後は工事列車用となり、E31に置き換えられるまで使用されました。

車体色とナンバープレートが国鉄時代に復元されています。

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E52です。
  
元国鉄ED12-2で、E71と同じく東海道本電化用として大正12年に輸入された機関車です。製造はスイスのブラウン・ボベリ社とシュリーレン社の2社合同で行われました。昭和24年には僚機E51と共に西武入りし、E851登場後は工事や新車輸送用となり昭和62年まで使用されました。

下回りはリベット組み立ての板台枠台車を相互に連結した構造で、車体へ牽引力を伝達しないために車体にそれほどの強度が必要ないそうです。そのためか窓が大きいデザインで、瀟洒な印象を与えます。

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E61です。

国鉄時代の形式はED11で、大正12年に米国ゼネラル・エレクトリック社で2両製造されました。やはり東海道線を中心に運用された後昭和35年に1号機のみが西武入りし、昭和62年に廃車となりました。

僚機の2号機は愛知県のリニア鉄道館に保存されています。

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E851形のE854です。

西武秩父線開業に用に新製された機関車で、私鉄最大にして唯一のF級電機として知られました。

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E31です。

西武では最後に作られた電気機関車で、昭和61年から4両造られました。当初から工事列車用として製造された車両ですが、E851の代走で貨物列車を牽くこともありました。

最後は新車や譲渡車の輸送が主な仕事になり、平成22年に引退しました。このE31以外の3両は大井川鐵道に譲渡されたため、現在も全車が姿を残しています。

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有蓋緩急車ワフ105と鉄側有蓋貨車のスム201。

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351系のクモハ355です。

351系は、かつて国分寺駅の多摩湖線ホームが17m車3両までしか入線できなかった(20m車は2両まで)ため、西武の旧型電車としては例外的に遅い時期まで使用された系列です。

駅の改良が完成した平成2年に引退しました。

引退後、玉川上水で赤電色のまま3両編成で保管されていましたが、この車両のみ横瀬に移動し、他の2両は解体されました。
平成10年に登場時の塗装に、さらに流山線の廃車発生品を利用してベンチレーターが原型へ復元されており、車号表記も旧番号のモハ505とされています。

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クハ1224です。

西武秩父線開業と同時に登場しました。西武の一昔前の主力車で、ほとんどの路線で使用されました。

101系は後期車の一部が現役ですが、低運転台タイプの車両はすでにすべて引退しました。

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クハ5503。
西武秩父線開業を前に登場した西武初の特急車両、初代レッドアローです。4両編成で登場しましたが後に全編成が6両編成になりました。特急車ですが性能的には101系と全く同一で、当初は101系と併結して南海や名鉄のような「一部座席指定」的な運用も想定されていたようです。
登場時の姿に近づけるためヘッドマークが撤去されており、晩年の姿しか知らない私としてはやや違和感があります。

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クハ3011+モハ3212+クハ3012です。
前代の「銀河鉄道999列車」で、車体全体にメーテルと星野鉄郎が描かれています。
無骨な電気機関車よりも子供にはこちらが人気のようで、記念撮影する人が一番多かったのはこの車両でした。

ちなみに、会場前の電留線では今年10月に登場した2代目(20000系)も展示され、こちらも子供には俄然注目されていました。

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クハ5504です。クハ5503と同じ編成の相方です。顔だけにカットされていますが、ヘッドマークが付いた引退時のままの姿です。

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4号SLです。
現在の西武鉄道の最初の路線(国分寺~川越)を開業させた川越鉄道から引き継いだ明治時代の貴重な車両ですが、状態が悪いのかここ数年は公開されていないようです。

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こちらは、池袋~椎名町間で山手線を越えていた「山手跨線橋」の一部です。
すぐ横にあった踏切とともに山手線の沿線でも趣ある一角でした。

以上、横瀬車両基地の保存車でした。
いち私鉄としては多くの、そして貴重な車両が多く保存されており、見応えがありました。
中でも、日本の電気機関車黎明期の車両が複数残されているのは意義深いことで、出身国がさまざな機関車を見ると当時の鉄道省技術者の模索を想像させられます。

ちなみに、どの写真も人が映り込んでいますが、会場では車両の周りを自由に歩ける上、かなりの人出なので(年々増えている気がします)、車両だけを写すのは難しいと思います。
しかし逆に言えば車両を間近に観察できるということで、きれいな写真が撮れる代わりに車両に近づけないより、むしろ有難いことだと思います。

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