保存車めぐりの記録

ようこそいらっしゃいました。 保存・放置鉄道車両巡りがメインのブログです。

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場所:三峰口駅裏
見学:9時~17時/無休 

※2019年5月より順次解体するとの発表がありました(秩父鉄道ホームページ)

秩父鉄道では平成元年に創立90周年を記念して「秩父鉄道鉄道車両公園」を三峰口駅裏に開設し、当時廃車となった車両が保存・展示されています。

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1本の線路に各種貨車が載っています。

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ワキ824。国鉄ワキ5000形の同型で、袋詰めセメント輸送に使用され、東武東上線、伊勢崎線、上信電鉄に乗り入れました。

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テキ117。袋詰めセメント輸送専用のために屋根を低くして容積を抑えめにしています。

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スム4023。国鉄スム1形と同構造の鉄製有蓋車で、セメントの他一般貨物輸送にも使用されました。現在も2両が救援車として現役です。

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トキ502です。国鉄トキ25000形の同型車で、武甲線(影森から三輪鉱山線とは別に分岐していた)から蘇我の川崎製鉄への石灰石輸送に使用されました。武甲線廃止で用途が無くなり大半は廃車となりましたが、2両が残り、災害時土砂運搬用として広瀬河原で待機しています。

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ヨ15。ヲキ100の先代ホッパ車ヲキ1形を改造した車掌車で、種車の台枠をそのまま使用しているので車掌車なのにボギー車となっており、車体を片側に寄せたL字型の構造も独特で、このような珍車をよく残してくれたものだと思います。

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この先は電車と機関車が保存されています。しかし、現在非公開となっているようです。

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100形のクハニ29です。100形は昭和25年から登場した通勤車で、旧型車を新製車体に載せ換えた車両と完全新製車の両方がありました。
かなり荒廃が進んでいるように見えます。15年ほど前に来た時は車内も見学できましたが、その時でもすでに内装の木材が割れたり運転台は機器が盗まれたりと殺伐とした雰囲気だった覚えがあります。

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間近では見れないので、駅の反対側から見てみます。
デハ107です。登場時は両運転台でしたが後に片運転台に改造されました。

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デキ1。大正11年の秩父線電化を機に米国ウェスティングハウス・エレクトリックから輸入された機関車です。

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ED38-1。

後に阪和線となる阪和電気鉄道のロコ1000形の1001号機で、1930年(昭和5年)に製造されました。
阪和電気鉄道の国鉄への編入に伴い形式をED38へ改め、引き続き阪和線で活躍しましたが、1959年(昭和34)年より導入されたED60へ置き換えとなり、秩父鉄道に払い下げられました。  

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ワフ51。有蓋貨車から改造された有蓋緩急車です。

以上、秩父鉄道車両公園の保存車でした。
これだけの数の車両を保存していることは頭が下がる思いですが、上屋の無い露天状態で、車内にも自由に入れるという展示方法が災いしたのか、醜い姿となっている車両も見られます。

また、これは個人的な感想ですが、電車がほとんどいないのも気になります。秩父線の歴史がセメント輸送と共にあったことは理解しますし、スペースの都合もあるとは思いますが、東急7000系や国鉄101系といった秩父線で活躍した価値ある電車が一切残されなかったのは残念です。

後日、非公開車両の処遇について秩父鉄道にお聞きしました。お忙しいところ丁寧に対応して頂き、感謝いたします。

1、非公開の理由「荒廃が進み、危険なため」
2、補修の実施状況「応急処置のみで、今のところ本格的には行っていない」
3、今後の予定「補修を行うか、再び公開するかも含め全て未定。場合によっては解体もありうる」

とのことでした。


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