保存車めぐりの記録

ようこそいらっしゃいました。 保存・放置鉄道車両巡りがメインのブログです。

kuzu
福井・岐阜両県境を挟むように終着となっているJR越美北線と長良川鉄道越美南線は、その線形と路線名からも明らかなように「越美線」として繋がる予定で建設された路線です。

どちらも延長50kmを超える路線ながら盲腸線で、乗り潰しを趣味とする者にとってはなかなか厄介な存在といえます。

以前は互いの終着駅を結ぶJRバスの路線があったのですが、これは平成14年に廃止され、以後は未開通区間を路線バスだけで越えることは不可能になりました。 

しかし、現状を調べてみると終点の先にはバス路線が全く無い状態かと言えばそうでもなく、福井県側が九頭竜湖駅から約8kmの「家族旅行村」まで、岐阜県側が北濃駅から15kmほどの「石徹白(いとしろ)」地区まではバス路線があって、この間の空白区間は約8kmです。


徒歩が時速4キロとして8kmならば約2時間。楽ではありませんが頑張れば歩ける距離といえそうで、バスの時間と徒歩時間がうまくかみ合えば通り抜けられそうな感じです。

そこで考えたのが以下の4通りの行程です。

【福井から岐阜へのルート】
①九頭竜湖10:20→家族旅行村10:35~(徒歩)~石徹白13:20→北濃13:50
②九頭竜湖15:20→家族旅行村15:35~(徒歩)~石徹白18:35→北濃19:05

【岐阜から福井へのルート】
③北濃6:10→石徹白6:40~(徒歩)~家族旅行村10:35→九頭竜湖10:50
④北濃12:30→石徹白13:00~(徒歩)~家族旅行村15:35→九頭竜湖15:50

途中で一泊すればさらに選択肢がありそうですが、今回は当日中に2駅間を通り抜けられる行程だけを考えました。

この中から、今回は①を実行してみました。理由は、あまり早起きしたくないことと、次の日が仕事なので当日中に東京へ帰る必要があったためです。
※②と④はその日のうちに東京へ帰るのは難しく、③は北濃か、バスの始発である白鳥に泊まる必要がある上に朝早い。

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10:20という時間からして朝に福井から出発しても間に合いそうな感じですが、福井からの列車が最初に九頭竜湖に着くのは11時近くで、残念ながら間に合いません。
(越前大野に泊まって大野始発の九頭竜湖行きの初列車に乗る手もありますが、この列車は5:22発です。朝早すぎ…)
そんなわけで、前日のうちに九頭竜湖までやって来ました。

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宿は、国民宿舎・パークホテル九頭竜にお世話になりました。

この宿は、風呂の入浴時間が部屋にあった案内と違ったり、食事も少なめだったり、正直イマイチでした。商売っ気の無い昔ながらの国民宿舎です。
九頭竜湖駅周辺にはこれ以外にも民宿やペンションが何軒かあり、いくつか当たってみましたが、すでに廃業していたり満室だと言われたりで全部断られました。 

ちなみに、この国民宿舎も最初公式サイトから予約しようとするも満室の表示でしたが、試しに電話してみたらあえなくOK。いざ泊まってみると他に客がいる気配はなく、食堂でも我々の他はおばちゃん数人の小グループが一組いただけでガラガラでした。

実際は直前でキャンセルが出たのかもしれませんし、決めつけることはできませんが、どうも解せないというか、少なくとも積極的に客を泊めようとはしていないなという印象を受けました。

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翌朝、駅までの道すがら、意外にももう営業している食堂がありました。

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昨晩着いた駅に戻ってきました。駅のすぐ隣に道の駅があったので、飲み物と昼食用の弁当を買っておきます。

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大野市営バス前坂線の「家族旅行村」行きのバスです。時間より少し早めにやってきました。
今回利用したバス路線は福井県側、岐阜県側共に毎日運行する便と予約制の便があり、今回の行程で利用した便はどちらも予約制だったため、当日の朝に電話予約しておきました。

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しばらく国道を進んでから県道に入ります。
以前運行されていたJRバスは国道をそのまま進んで石徹白を通らなかったそうですが、越美線は石徹白経由で建設される予定でした。なので、これから辿るルート方がより越美線の計画通りということになります。
運転手さんは気さくな方で、終点の先の道の状態なども教えてくれました。

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終点に着きました。
キャンプ場の入り口らしいので自販機の1台ぐらいあるかと思ってましたが、甘かったようです。何にもありません。

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さ、ここから8kmのウォーキング開始です。
オレンジの「道路情報」の看板。悪路や峠道の入り口にあるやつですね。大丈夫かな…

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石徹白川に沿って進みます。上りが続きますが、急坂は無くそれほどしんどくはありません。
あと、9月の上旬だったので暑さでバテないかと心配していましたが、幸いこの日は涼しくて助かりました。

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40分くらいで石徹白ダムを越えます。冬季はここから先は閉鎖になるようです。
ダム名は「石徹白」ですがまだ福井県側なので、上りが続きます。

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道中、こんなロープウェイ?が。乗ってみたいですね。

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歩き始めて約1時間半、いつのまにか県境を越えて石徹白の集落に入りました。
久々に見る人家にホッとします。

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ほどなくバス停が見えてきました。北濃・白鳥方面への「下在所」停留所で、ここが九頭竜湖方面から直近のバス停です。
私たちは歩くのが早い方なので、12時頃には着いてしまいました。バスが来るまではまだ時間があります。
暇なので、集落の中心へ行ってみます。

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石徹白集落の案内図。

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集落の中心に来てみました。山奥の割にいくらか人の姿があって意外な感じですが、食事を出す店はありません(郵便局で聞いたら「ないよ」と言われました)。
一方、民宿は何軒かあるようで、この土地で一泊して越美線ルートを辿るのも良さそうです。

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集落のすぐ下にある「石徹白」バス停です。雨が降ってきてしまったので、ここで食事がてらバスを待ちます。

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九頭竜湖の道の駅で買った「きのこ飯」です。買っておかなければ昼飯を食いっぱぐれるところでした。

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本降りになってきました。降り出す前に着いてよかったと思います。

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13時過ぎの定刻に、北濃・白鳥方面へ向かう郡上市のバスがやってきました。マイクロバスです。

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曲線の多い山道を進みます。かなりワイルドな道です。

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30分ほどの乗車で北濃駅に到着です。無人駅ですが、駅舎内で食堂が営業していました。

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北濃駅の名物、1902年アメリカン・ブリッジ社製の手動転車台です。地元の皆さんの保存活動によって動かせる状態になっているとのことです。

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バスが着いてから11分待ちで美濃太田行きがあります。

ここから美濃太田までは「越美線」の南半分ですが、それでも2時間以上の長時間乗車です。

仮に越美線が全通していたら、中部日本を縦貫する路線として、飯田線や高山線のような存在感のある路線になっていたでしょうね。

(お伝えした内容は実際に私が通過した、平成28年9月時点の情報です)

~関連ホームページ~
大野市バス(前坂線の項目をご覧ください)
郡上市バス(白鳥交通の運行です)
※本文にも記しましたが、どちらも昼の便を中心に予約しないと運行されない便があります。
※ルートとなる県道127号線は11月中旬から4月下旬まで冬季通行止めとなります。
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