保存車とB級鉄道

ようこそいらっしゃいました。当ブログでは保存車や鉄道をフィーチャーしたマイナースポットを紹介していきたいと思います。 てっぱくやリニア館、SLみなかみ号などのメジャーどころについては他をあたってください。

遺産級の1号線に乗った後は、3号線に乗ってみます。
3号線は市街地北のウーイペシュト・クズポンド駅から南下して国鉄西駅や1・2号線との乗り換え駅デアーク・フェレンツ広場駅を経て東に折れ、クーバニャ・キシュベシュト駅までを結ぶ16.5kmの路線です。

ハンガリーがソ連傀儡の共産主義体制下にあった1970年代に開業した路線で、旧東側諸国の多くの地下鉄と同じようにコメコン、ひいてはソ連の協力により建設されたため、ソ連の地下鉄システムをそのまま導入したかたちとなっています。

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3号線の駅はどこもこのように薄暗く前時代的な雰囲気。恐らく開業当時のままではないでしょうか。

車両は81-717形(先頭車)と81-714形(中間車)の6両編成で、1970年代後半からモスクワ近郊のメトロワゴンマーシュ社で製造されて旧東側各国に供給されたとのこと。この車両、今でも20近くの都市で現役、本家ロシアのモスクワやサンクトペテルブルクでもいまだに主力だそうで、世界一数の多い地下鉄車両かもしれません。

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車内はクリーム一色の味気無い内装。清掃は行き届いており、明るい蛍光灯の照明に座席もモケット貼りと、快適ではありますが、やはりふた昔くらい前の電車といった感じです。

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車体は塗装が剥げたり錆が浮いたりと、痛みが進んでいるように見えます。

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中には停電した車両も…。


到着から発車。ドアは完全に停止する前に開くので要注意。そしてドアの閉まり方が相当荒っぽいのでこちらも注意。

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終点のクーバニャ・キシュベシュト駅に来てみました。車両基地が併設された3号線唯一の地上駅で、谷町線の大日や八尾南みたいな感じ。

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運転席は日本の電車とそれほど変わらない感じ。やはり左がマスコンで、右がブレーキ弁でしょうか。

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運行は右側通行で、基本的にワンマン運転のようで車掌はいません。

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ホーム横に車両基地つながる側線があり、電車が頻繁に行き来していました。

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さらに古い電車が現れました。1963年から東側各国に導入されたE形電車の同タイプのEV3形です。E形シリーズは導入された都市や年代ごとに様々なバリエーションがあるようで、何が違うのかさっぱりわからなくて103系みたいなんですが、さすがに古いので引退した都市もあるようです。ウクライナのキエフあたりにはまだ現役車がいるそうですが、よもやブダペストでもまだ現役だったとは…


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地下に戻ってかなりの時間待って、やっとEV3形をキャッチできました。3号線はほとんどが81-717形と81-714形で、この電車は少数派のようです。

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白熱灯に座席の仕切りが木製だったりと、古色蒼然とした内装です。


発車。ボロボロでまるで廃車のようです。


ついでに、ドアの閉まり方がいかに荒っぽいかもご覧ください。挟まれたら怪我しそうです。

3号線の少し前に開業した2号線でも以前ソ連製電車が使われていましたが、今では全て新型車両に取り替えられ、さらに駅もリニューアルされて現代風の路線になっています。
3号線も近い時期に新車に代ってしまうかもしれません。もしブダペストを訪れる機会があれば、是非3号線に乗って、共産主義時代の残り香を感じてみてはいかがでしょう。

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