保存車とB級鉄道

ようこそいらっしゃいました。当ブログでは保存車や鉄道をフィーチャーしたマイナースポットを紹介していきたいと思います。 てっぱくやリニア館、SLみなかみ号などのメジャーどころについては他をあたってください。

2014年(平成26年)9月にハンガリー、ルーマニア、ブルガリアの東欧3か国を巡ったのですが、その冒頭訪れたブダペストの地下鉄が路線各々の個性が豊かで面白かったので、少しご紹介したいと思います。

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ハンガリーの首都ブダペストはドナウ川の両岸に中世以来の美しい町並みが広がる中欧有数の観光都市です。
ブダペストの市内交通は、縦横に張り巡らされた路面電車、郊外電車のヘーブ(HEV)などとともに現在4路線の地下鉄があります。

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ウィキからの転載で恐縮ですが、地下鉄の路線図になります。4号線までが地下鉄で、5号線からは郊外線です。
先に言ってしまいますが、鉄ヲタ的に特に魅力的なのは1号線と3号線だと思います。理由として、1号線は構造や駅の内装に歴史が感じられ、3号線は社会主義時代に建設された路線で、当時のままの駅や車両が見られます。

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ブダペストの市内交通は乗車券が共通化されていて、同じキップで地下鉄の他、路面電車、バス、郊外電車の市内区間などが利用できます。キップの種類はいくつかありますが、旅行者にとってシンプルで分かりやすいのは写真の2種だと思います。
上は「シングルチケット」で、地下鉄、路面電車、郊外電車(市内区間)、バスなどの市内交通をどれでも1枚で1回利用でき(地下鉄同士の乗り換えは可能)、街中のキオスクや駅の出札など様々な場所で売っているので、予めまとめ買いしておき、必要な時に任意の交通手段で使えます。
下は「24時間券」で、購入時点から24時間市内交通に乗り放題で大変便利。改札もいりません。
他にも回数券や「72時間券」などもあります。

地下鉄では「24時間券」など以外は駅の入口にある改札機で自ら入鋏する必要があります。駅構内や電車内では頻繁に改札員が巡回していてきっぷの提示が求められ、未入鋏の場合は罰金が科せられるそうですので、入鋏を忘れないようにしたいところ。

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1号線はドナウ川東岸のペスト地区の中心市街地の「ヴェレシュマルティ広場駅」から北東のさらに郊外へ向かうバス路線との結節点、「メキシコ通駅」を結ぶ、わずか4,4kmの路線で、ヴェレシュマルティ広場からセーチェニ温泉までの一期区間が開通したのは銀座線開通の31年前の1896年。地下鉄としてはロンドンに次ぐ世界2番目で、ユーラシア大陸初の地下鉄です。(これより先にイスタンブールのケーブルカーながら全線地下のチュネル(TUNEL)が開通しているので、こちらをユーラシア大陸初の地下鉄とすることもあるそうです)


日本でも言えることですが、1号線は早い時期に開通した路線だけあって、路線のキャパシティは小さめ、ブダペストでは路面電車に6車体連接の車両も走っているので、輸送力はこれより劣るでしょう。現在運行されている車両は設備関係が大幅に更新された1970年代に導入されたもので、路面電車のような3車体連接で、車内はクロスシート、各車両の車端部が機器室となっていて車両間の通り抜けは不可、運転台は台車の真上にあるなど、限りあるスペースを有効に使っています。

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1号線は1980年代から全駅が開業当時のイメージへと改修され、現在各駅とも歴史が感じられる内装になっています。2002年には「アンドラーシ通りとその地下」として1号線自体も世界遺産に登録されており、ヴェレシュマルティ広場駅にはユネスコの世界遺産を示す標識が設置されていました。世界で唯一世界遺産に登録された地下鉄です。

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終着のメキシコ通り駅の先の地上に車両基地があります。1号線はかつて一部区間が開削されたままで外を走っていたそうですが、現在は全線地下にあるので、車両を全体を見れるのはここだけです。

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車両の全景、台車を出来るだけ車体に引き込んでいて、狭いトンネル内を最大限有効活用しています。

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2号線、3号線と接続する「デアーク広場」駅には地下鉄博物館があり、開業当時の車両が展示されているそうですが、残念ながら休館中とのこと…仕方ないので写真は横浜の原鉄道模型博物館の模型です。ほぼ木造に見える車体にアーチ型のパンタグラフが載っています。

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