保存車めぐりの記録

ようこそいらっしゃいました。 保存・放置鉄道車両巡りがメインのブログです。

「財政破たんの街」夕張へやって来ました。
かつての炭鉱住宅群が市内各所に点在しているのが見え、廃墟となっているものもあります。今は石勝線が南北に走るだけの夕張ですが、かつては夕張鉄道や三菱大夕張鉄道といった私鉄や専用線が張り巡らされた土地でした。そんな鉄道関係の資料を展示する「SL館」という施設があり、閉館となったものの建物は残っていると聞きました。

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現在も営業を続けている「石炭博物館」。その入口の近くに廃線跡らしきものがありました。線路沿いに道もあるので進んでみます。

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倒壊したファンシーな建物が見えます。まだ先に行けそうです。

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海にいるはずのピンクのクジラも草を食んでしまっています。気分は完全に廃墟探索モードです。

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ここが終着駅だったようです。このあたりはアドベンチャーファミリーなる遊園地があり、こちらは園内の移動手段だった「軽便鉄道」の跡のようです。平成18年の遊園地閉園と共に廃止されたとのこと。線路はすでに撤去されていました。

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軽便鉄道の駅跡の向かい、小川に架かる橋の先に異様にデカいD51が見えます。目的の「SL館」です。

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手前の閉鎖された公衆便所と比べるとD51の巨大さがわかるかと思います。訪れる人もなく寂莫とした広場に佇む巨大なSL。かつては観光客で賑わっていたかどうか知りませんが、なんとも滑稽な感じがします

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編集長敬白の記事によると、平成20年に指定管理が返上されて休館状態になって以降は三菱大夕張鉄道保存会の手により特別公開や毎年冬には雪下ろしツアーが実施されているとのこと。
しかし毎年一度の雪下ろしだけでは十分でないのか、運転室部分の屋根が崩れて見るからに危なっかしいことになってます。

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資料の多くは保存会の手によって搬出されたということですが、館内には3両の保存車が残されたままになっています。
左に見えるのは国鉄9600形の同型である三菱大夕張鉄道4号蒸機、右は夕張鉄道ナハニフ151、さらに奥には「9600形の足回りと8620形のボイラーの組み合わせ」とされた14号蒸機があるそうです。

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建物はすでに半分廃墟ですが、あくまで「休館中」で今でも市の管理施設。余計なことして警察のお世話にならないようにしたいところ。

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さらに奥には撤去されずに残るアトラクションが見えます。雑草に阻まれてこれ以上先へは行けませんでした。
明治期に始まる炭鉱開発から観光地化へと100年以上に渡って人の手で姿を変えられてきた土地も、ようやく本来の自然の姿に戻りつつあるようです。

所在地:夕張市高松7-1(石炭の歴史村)
交通:札幌市内から夕鉄または北海道中央バスにてマウントレースイまたは夕鉄本社へ。もしくは列車で夕張駅へ。さらに夕鉄バス社光行きにて終点下車。
見学:時折実施される見学会か、毎年1月の雪下ろしツアー(どちらも三菱大夕張鉄道保存会主催)でのみ見学可能。
※特に立ち入りを規制している様子はなかったので、私は建物の前まで行きましたが、本当は立入禁止なのかもしれません。自己責任でお願いします。

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コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. アンガールズ田中卓志
    • 2021年06月03日 01:36
    • 5 北海道夕張市にある石炭博物館もなんだか本当に超あぶねぇからSL館も建物がないボロボロみたいな状態ですよ😨
    • 2. アンガールズ山根良顕
    • 2021年06月03日 01:38
    • 5 北海道夕張市にある石炭博物館もなんだか崩壊ですから破産みたいだよ😨
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