保存車めぐりの記録

ようこそいらっしゃいました。 保存・放置鉄道車両巡りがメインのブログです。

交通公園には新幹線やSLを模したミニ列車が運転されていることが多く、私などは見掛けるとつい立ち寄ってしまうのですが、こちらのサイトに珍しく在来線特急のミニ列車が走る公園が紹介されていました。これは興味アリ。どんなもんか見てきました。

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やってきたのは、足立区の北鹿浜交通公園。環七の荒川放水路に架かる鹿浜橋の東詰からやや北に入ったところです。連休中で良い陽気のせいか、多くの家族連れの姿があります。

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入口を入るとすぐに、C50 75が保管されております。大正生まれの8620形をベースに給水加熱器の標準装備など改良を加えて昭和4年から製造されたもの。

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こちらは、ミニ列車の駅舎。次の列車の改札をしています。

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こちらがホーム。かわいらしいミニ列車が発車待ちをしています。列車や軌間が小さいのに、踏切設備は普通の鉄道と同じような感じで、なんともアンバランスです。線路は5インチと7,5インチの三線軌道ですね。


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先頭車はE653系なんですね。かつては足立区で最新の特急だったのでしょうが、最近は新潟へ都落ちしたりと、やや落ち目ですね。

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細部まで再現されていて、けっこう見入っちゃうレベルなんですが、残念ながらスーパーひたち号じゃないっすね。

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操作は、ひたちの後ろのこの車両でやるんですね。帽子を被っての記念撮影もできるようです。J〇の昔のに似てますが、どうなんでしょう。

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出発。出発信号機は踏切が閉まると青になるようです。途中駅は無く、列車は公園の外周を一回りしてきます。

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鉄橋や…

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トンネルもあります。

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駅舎の裏に車庫があり、本線からの分岐線があります。3線分のトングレールを同じ場所には設置できなかったのか、2段階に分けて分岐させていて、複雑な構造です。

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車庫の前にあるトラバーサ。自転車のブレーキみたいなのが付いてますが、たぶんあれで止めるんですね。
車庫の中を覗くと、なにやら大量の車両がある様子。ちょうど車両を整備していた年配の方に声を掛けると、中に招き入れてくれました。

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DE10です。これまたでかくてリアルです。わたらせ車を選ぶとはマニアックですね。

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操作するのは、こちらのバッテリーカーで、「ひたち」のと同じのようです。

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操作はワンハンドルなのですね。手前が力行で前に倒すとブレーキと、本物の新しい電車と同じ操作法です。

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DEの後ろの棚にはキューロク(9600)が収納されています。2両も…。

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こちらは、アメリカのレイクショア・リミテッド号でかつて使用されていた電気機関車とのこと。ぜんぜん知らなかったので調べてみたら、シカゴのユニオン駅からニューヨークのペンシルベニア駅とボストンのサウス・ステイション駅を結ぶ特急で、五大湖のうち、ミシガン湖、エリー湖、オンタリオ湖の3つの南岸を走る区間が長いため、Lake Shore Limited(湖岸特急)と呼ばれるようです。
手前にいるの短いのは103系でしょうか。

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こちらは、レイク・ショアの台車。「ちゃんと吊り掛けになってるでしょ?」と言われる。確かに。

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左は西那須野~那須小川(末期は黒羽)を結んでいた東野鉄道のDC20、右のロッド付きのB形電機については…教えてもらったけど忘れました。。すいません。
DC20は車内にエンジンを積んでいて、ちゃんと油で走るとのこと。並みじゃないこだわりようです。

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他にも凸型のB形電機が2両。「銚子のデキですか?」と聞くも、「違うよ」とのこと、具体的には教えてくれず…しょうもない質問だったか…?

こちらのミニ鉄道は、「鹿浜ミニチュア鉄道クラブ」によって運営されており、車両は、すべて会員が板金から手作りしたものだそうです。会員はかつては20人ほどいたものの、高齢化でしだいに減ってきており、現在は15人ほど。最年長は90歳だそうです。
「第4水曜には、しまってある車両を外で走らせるから、次はぜひその日にいらっしゃいよ。」と言われました。

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駅舎の隣に資料室がありました。クラブの方によって作成されたフレッシュひたちの解説や、模型などが置かれています。

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HOのジオラマです。大きさは4畳ほどでしょうか。手前にあるボタンを押すと、455系とカシオペアがしばらく走ります。

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こちらも、クラブ会員の方が制作した機関車。左は旧満鉄のプレサ号、右は「レールモーター」と呼ばれる機関車で、20世紀初頭にロンドン市内や近郊で主に入換用に用いられたとのこと。実車と同じく、石炭を燃やして水を沸騰させ、その水蒸気で動くとのこと。

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こちら、かつて国分寺駅の立川寄りに残っていた下川原線のレール。最近撤去されたなと思っていたら、こんなところにありました。

鉄道模型という趣味は、どうしても個人や同好の仲間同士だけの世界に終始しがちですが、そんな中、大型模型の車両を自作してしまう高い技術力に加え、このような場で子供たちに楽しみを提供しているという姿勢は、一模型ファンとして尊敬するばかりです。
私は、近頃はNゲージ車両の改造すらサボり気味でどうしょうもないですが、いつかこんなことができたらいいな…と少し考えてしまいました。


所在地:東京都北区鹿浜3-26-1

交通:
日暮里舎人ライナー西新井大師西駅から徒歩約20、またはコミュニティーバス「はるかぜ」にて北鹿浜小南下車徒歩2分。
京浜東北線王子駅から都営バス千住車庫行または足立区役所行(1時間に4、5本程度)にて鹿浜3丁目下車徒歩5分。
東武西新井駅西口から東武バス鹿浜都市農業公園行(1時間に1、2本程度)にて鹿浜中学校下車徒歩3分。

ミニ列車運行日:土、日、祝、10月1日都民の日、3月~6月と9月~11月の第二水曜日
SL運行日:毎月第四水曜日

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コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. ごっちゃん
    • 2015年09月27日 19:14
    • 5 たぶんですがこの凸EBは碓氷峠鉄道文化村にある凸EBと同型機かと思われます。
      スイスかどこかの機関車だったと思いますが…
    • 2. ごっちゃん
    • 2015年09月27日 19:18
    • 追記
      このキューロクも元は多分鉄道文化村と同じところが作ったところかと思われます(作ってたところはどうやら工業高校生が卒業課題として作ってたらしいです。)
      キューロクのテンダーにある赤いレバー?のようなものが文化村と同型にみえるので…
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