保存車とB級鉄道

ようこそいらっしゃいました。当ブログでは保存車や鉄道をフィーチャーしたマイナースポットを紹介していきたいと思います。 てっぱくやリニア館、SLみなかみ号などのメジャーどころについては他をあたってください。

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トロッコ列車に乗って足尾へやってきました。GW中とあってトロッコ車両は満席、12系の座席車の利用となりました。足尾駅は構造上、車両がホームを離れるまで出口へ行けないので、しばし、おじちゃんおばちゃんの集団にもみくちゃにされます。

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可愛らしいイラストでお出迎え。
この日は、運よく足尾駅でのイベント開催日で、気動車の車内公開や、車両入替えの実演などをやっていました。

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こちらは、キハ35 70です。キハ35系列は昭和36年に登場した通勤型気動車で、当時まだ大阪近郊の通勤路線ながら非電化だった関西本線から投入されました。ステップを設けつつ扉数を多くするには、戸袋のある通常の扉では車体強度が不足するので、客用扉が外釣り式となっているのが特徴です。
末期は和田岬線、久留里線、関東鉄道常総線などで使用されましたが、これらは全て引退。JRで最後まで残った久留里線から水島臨海鉄道に譲渡されたキハ30の2両のうち、1両のみが現役です。

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置かれているのは、かつての貨物側線です。

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車内は、座席の日焼けなどが若干見られるものの、良好な状態です。

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プラレールやBトレなどが売られています。車両が1両100円など、良心的な価格でした。

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運転台の公開はされていなかったので、客室から覗き見ます。

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キハ35は便所のある片運転台車で、便所前だけはクロスシートになっています。八高線ではこの席を狙ったものです。なぜか古い券売機が。

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扉に近い窓にはこのような表示があります。手を出している時に扉が開いたら手が千切れてしまいますものね。

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こちらは、キハ30の35号車で、便所なし両運転台のタイプです。キハ35系列には、この他に便所なし片運転台のキハ36がありました。この車両は、以前キハ35と同じ首都圏色でしたが、後にツートンカラーに塗り直されたようです。

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車内は倉庫となっているようです。
ボランティアの方のお話では、2両の気動車は約20年前、当時の足尾町長の「足尾にゆかりのある車両が欲しい」との意向で、八高線電化・新車化で廃車予定だったキハ35系が国鉄足尾線でも使われていたということで、2両を譲受、足尾駅へ運び入れたものだそうです。
貰い受けたものの具体的な活用策がないまま放置されていたものを、近年になって足尾歴史館鉄道遺産保存会の皆さんによって整備、時に車内公開をしているとのこと。

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スイッチャーを実際に動かして車両入替の実演をしています。合図者の動きに合わせて、合図の意味が詳しく説明されていました。

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こちらは、濃硫酸専用タンク貨車、タキ29300形の29312号車で、小坂鉄道廃止で不要になり、こちらに納入されたものです。銅は精錬の過程で亜硫酸ガスが発生し、これから産出される濃硫酸を輸送する目的で、足尾線でも運用されていたとのこと。
移動機を連結して、構内を行き来していました。

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こちらは、昭和41年から量産されたガソリン専用タンク貨車タキ35000形式の35811号車で、JR貨物から貨物鉄道博物館に譲渡されたものです。
こちらも小型の移動機で側線を行ったり来たり、貨車とはいえ、可動状態にあるのは素晴らしいですね。

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さらに数両の移動機が見られます。整備中なのでしょうか。この日はシートを被っていました。


鉱毒事件など負の面はあるものの、日本の近代化に大きく貢献した足尾銅山。足尾には往時を偲ばせる貴重な産業遺産が多く残されいて、世界遺産登録に向けての動きもあるようです。足尾駅の保存車両も足尾の歴史を伝える産業遺産の一部としてさらに認知され、今後とも手厚く保存されていくことを願います。

所在地:栃木県日光市足尾町掛水6 足尾駅構内
見学:通常は外観のみ。年3回のイベント開催時のみキハの車内公開及び移動機と貨車の運転実演。
交通:わたらせ渓谷鉄道足尾駅下車すぐ。JR•東武日光から日光市営バス
保存会ホームページ

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